7月の新刊案内

気が付けば7月も終わり。強烈な日差しに「暑い!」と思っても、次の瞬間には降り出した土砂降りの雨にびっくりすることもしばしば。もはや夕立ではなく「スコール」と呼びたいほど。日本も亜熱帯化していくのかもしれませんね。

そんな7月の新刊、2冊のご案内です。

三宅勝久さん『自衛隊員が泣いている』

震災派遣などを通じ、過去最高91%の好感度を有している自衛隊。しかし内部ではブラック企業顔負けの事態が起きていた……。
――自殺、いじめ、罪のなすりつけ、脱走の末の殺人……。それぞれのケースに詳しく踏み込んだ、ジャーナリスト三宅勝久さんの渾身のルポルタージュです。

先輩自衛官に、ガスガンや電動銃で撃たれ金銭を要求される「いじめ」を受け、自殺してしまった自衛官の話は個人的に特に衝撃でした……。目を覆いたくなるような事実の連続。担当編集者は「お子さんを自衛隊に入れる前にぜひ、親御さんに読んでいただきたい。」という思いで仕事にあたったそうです。

2.島村英紀先生『人はなぜ御用学者になるのか』

地震が起きる可能性のあるプレート地帯が蛍光色に光っています。(24のテーマ曲が聞こえてきそうですね。)
世界で初めて海底地震計を開発した著者が、自らの半生、冒険の日々を綴る!その過程で、どのように地震学が原発緊急地震速報に応用され、またそれらに都合のよいデータを提供する体制ができあがったのかを分析していきます。世の中に御用学者を論じる本は数多けれど、これほどリアルに御用学者が生まれる土壌を描いた本は珍しいと思います。
原発地震で壊れたのか?
学者は何をしているのか?
ところで地震学って何?
……その疑問、すべてに答える一冊です。


8月初頭の新刊の準備も進んでいます。引き続き、暑中お見舞い申し上げます!

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