2011-01-01から1年間の記事一覧

一年間ありがとうございました

大震災と福島原発事故で忘れようにも忘れられない2011年もまもなく終わろうとしている。花伝社も今日が最終営業日で、私が出社した頃には、すでに佐藤と油井により社内がぴかぴかに磨き上げられていた。いま慌てて自分の机の上のいろんなものを、空いている…

【営業日誌】ご案内

営業の油井です。いつもお世話になっております。大気の気温が日に日に下がっていて、最近は朝起きるのがつらく感じます。朝がつらくなくなる機械をどこかの科学者が開発してくれたら、個人的にノーベル賞を差し上げたいです。最近、ブログの傾向が一貫して…

地域の未来をコンビニ・フランチャイズに託して

12月新刊の参議院議員・姫井由美子著『コンビニ改造論』は、弊社が以前からテーマとして追求してきたコンビニ・フランチャイズ問題――本部とオーナーの不均衡な力関係から生じる様々な問題を、政界から取り組んでいる姫井由美子先生にまとめていただいた一冊…

押し売りされているのは誰か

先週は新刊が三冊同時にできあがってきた。二冊同時というのはよくあるが、さすがに三冊となると製作・入稿時期は慌ただしい。無事にできてきてほっとする。 そのなかの一冊、高屋肇『闇の新聞裏面史 販売店主が見てきた乱売と「押し紙」の50年』http://ka…

11月新刊『「知る権利」と「伝える権利」のためのテレビ』

11月新刊『「知る権利」と「伝える権利」のためのテレビ』(ブックレット)著者の魚住真司さんは、じつは8月からアメリカ・アイオワ州立大学で在外研修中。編集作業をめぐる魚住さんとのやりとりはすべてメール・郵便・国際電話でした。ずいぶんと便利になり…

朝型出版人

著者の方などお仕事でやり取りをしている方から、私が送信したメールの時間を見て「ずいぶん早くから仕事してるんですね」と驚かれることがしばしばあります。私から朝の7時台にメールを出した場合が多いのですが、みなさん一様に「普通、出版社の人って夜…

本文組版を巡る変化

前回本の装丁のことが紹介されていましたので、今回は本文レイアウト(組版)のについて書こうと思います。まず小さなお知らせですが、花伝社に久しぶりに新書体が入りました。これから出版される本に徐々にお目見えするかと思います。新書体が導入されたの…

花嫁衣装は難しい

今日も、長机に置かれた紙を中心にスタッフ全員がたちつくす。みんなでため息。「うーん迷うね〜」全員が悩んでいる。デザイナーさんから送られてきた新刊の装丁カバーラフ案がどの案もすばらしく、まさに「甲乙付けがたい」からだった。 これまでゲラ上で著…

【営業日誌】台湾の書店さんに行ってきました

営業の油井です。9月前半は残暑が厳しく、遅れてきた夏バテがしんどかったです。このあいだ台湾に行ってきました。なぜ台湾かと言いますと、震災が起こったあと、台湾がいち早く支援をしてくれましたこと(http://www.koryu.or.jp/ez3_contents.nsf/0/6be18…

世代の記憶

先日、代表の平田から「これ面白かったよ」と1冊の本を貸してもらいました。それは『メディアと日本人』(橋元良明著、岩波新書)という本で、日本におけるメディアの歴史や利用実態をまとめ、考察を加えた内容です。よく整理された歴史観と統計調査をもと…

花伝社のウラ名物

代表平田より、「会社のブログは個人の鬱憤晴らしではない、もっとポップで読者が読んで面白いように」というハードルの高い要求がきている。さらに「オチもつけるように」。そのような洒脱なことはほとんど業務外かと思われるので、力量不足は読者のかたの…

【営業日誌】夏の営業は地下を駆使して愉しく行きよ

どうも、営業の油井です。さいきんでは小社でもツイッターをやっていて、Yというクレジットでおもに登場しています。そしてツイッターである程度言いたいことを言っているので、ブログに書くことがなくなってたいへんです。なんとかひねり出して、月一回の更…

行政の態度

通り雨の合間を縫って、印刷所のTさんが新刊を車で持ってきてくれた。新しい事務所はエレベーターもあるのだが、数段の段差があるので台車で本が運べない。新刊が入ってくるときは、前の事務所同様、全員で階段を昇り、本を2階の事務所へ運ぶ。月に3、4冊…

【営業日誌】社会の棚を見て

営業の油井です。いつもお世話になっております(各方面へ)。このブログが毎週更新されるようになり、充実してきました。三日坊主にならないように工夫したかいがあったようです。しかしほかのスタッフの文章がここまですごいと、じぶんはなにを書いたら良…

批判的言説と出版

かつて行政刷新相を務めていた政治家がツイッターでなでしこジャパンのW杯優勝を「すごい!」とつぶやいたところ、批判コメントで炎上してしまったというニュースを目にしました。この政治家はスポーツ振興費を「仕分け対象」にあげていたということで、「…

ポストフクシマダイイチ

昨年に続き、予想通りの暑さになってきた。 花伝社では昨年まで3台使用していたエアコンも今年は1台、在庫僅少でようやく入手できた扇風機をフル活用して仕事をしている。唯一、事務所内で涼風の及ばないエリアにデスクのある代表平田は、ウチワでしのいで…

「放射能汚染──どう対処するか」── 親として考えること

3.11からまもなく4ヵ月が経とうとしていますが、福島原発事故の収束が未だ遠いことに不安をいだいています。私が住んでいる埼玉県の街では最近「首都圏の放射能ホットスポット」とマスコミで取り上げられ、親たちが行政に保育所や学校の放射線の計測を求める…

【営業日誌】引っ越してから1ヶ月が経ちました

営業の油井です。22日に出版社が集まって結成された版元ドットコムの会員集会がありました。そこで少しばかりスピーチをしまして、たいへん緊張しました。スピーチをされた他のかたは原稿をしっかり準備されているなかで、じぶんだけ原稿なしのぶっつけ本番…

『フランス映画どこへ行く』がもたらす予感

4月に出版した『フランス映画どこへ行く』は、おかげさまでご好評をいただいており、書店様からの追加注文も順調に届いています。『週刊文春』6月2日号の「私の読書日記」では、あの鹿島茂先生に取り上げていただくなど専門家の方にも評価していただき、…

花伝社の「守護神」

読者が書店で1冊の本を選ぶとき、重要なのはテーマであり、著者であり、あるいは装幀であったり……と、いろいろあるだろうが、それを出している版元がどこか、というのはさほど重要ではないと思う(もちろん、この版元が好き!新刊はチェックしている!とい…

【営業日誌】フェアの面白み

営業の油井です。どうにか引っ越しが完了して、いつのまにか新オフィスで仕事をすることに違和感を感じなくなりました。たいへん綺麗なオフィスなので、すぐなじみました。後片付けのために旧オフィスに行ったりするのですが、むしろ旧オフィスのほうが違和…

25年目の新しいスタート

花伝社はこのたび、事務所を移転しました。5月23日より新しい事務所で業務を開始しております。 移転といっても旧社屋から徒歩1分くらいの近場ですので、弊社においでくださったことのある方にはおなじみのエリアです。電話・FAX番号に変更はございません…

【営業日誌】4月の空気感

営業の油井です。やはり滞ってしまったブログの更新。だがしかし、先日編集の佐藤が更新していたので、ここぞとばかりに追い打ちかけるようにじぶんも更新したいと思います。そう思った矢先に引越しやらなにやらでこんなにも更新が遅れてしまいましたことを…

復興に向けてわたしたちのできること

随分ご無沙汰しております。 わが国、とくに東北地方を襲った大災害により、多くの方が亡くなり、傷つき、今も日々厳しい状況で過ごされております。 まずはお亡くなりになられた方に哀悼の意を表し、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。どの産業…

お久しぶりの新刊案内

営業の油井です。 更新がめっきり途絶えてしまい、大変お恥ずかしい限りです……。2月下旬に発売された新刊のご案内です。 まず1冊目は『民主党政権下の日米安保』。小沢隆一さん、丸山重威さんの編著です。 この本はさまざまな分野の専門家に日米安保の問題…