25年目の新しいスタート

花伝社はこのたび、事務所を移転しました。5月23日より新しい事務所で業務を開始しております。
移転といっても旧社屋から徒歩1分くらいの近場ですので、弊社においでくださったことのある方にはおなじみのエリアです。電話・FAX番号に変更はございません。
移転の話が出たのは4月頃でしょうか。様々な要因があったのですが、やはり3・11大震災の影響は少なくありません。
事務所移転としては決して長いとはいえない準備期間を経て、なんとかこうして業務を再開できたことをうれしく思います。

花伝社は今から25年前、旧社屋の一室で、代表の平田が文字通り机ひとつ・電話ひとつでスタートさせた出版社です。「自由な発想で同時代をとらえる」というモットーにあるとおり、時代に寄り添い、泣き笑いしながらここまで歩んでまいりました。
私たちの仕事がどれくらい意義のあったものか、それを判断するのは読者の方、著者の方、書店様はじめ出版業界の方々だと思いますが、出版というきわめて公共性の高い事業を25年間継続できたということは、弊社の存在に一定の価値を認めていただいているのではないかと自負しております。

弊社はもうすぐ、記念すべき400点目の書籍を出版します。メンバーは平田1人から6人にまで増えました。
事務所移転は当初より目指していたというよりも、偶然が重なって実現したことですが、これまでの歩みを振り返り、新たなスタートを切るには最高のタイミングになったような気がします。

もう25年と思ういっぽう、出版社としてはまだまだ青二才の存在です。
創業のとき掲げた「同時代」は、25年前とは較べようもないほどに複雑化し、混沌としています。
今一度襟を正し、原点を確かめながら、新しい一歩をここから踏み出したいと思います。
今後とも、花伝社への皆様の叱咤激励を、何とぞよろしくお願いいたします。
(佐藤)