2018年マックス&モーリッツ賞ノミネート作品発表!

弊社から2017年10月に刊行した『マッドジャーマンズ』は、日本翻訳大賞第二次選考対象作品への選出に加え、毎日新聞に掲載された池澤夏樹先生の書評が最後の一押しとなり、ついに増刷になりました!
マッドジャーマンズ  ドイツ移民物語
刊行前は「東ドイツの、しかもモザンビーク人!??」と友人に売れ行きを心配されていたので、非常に嬉しいです。

(作家ビルギットさんのインタビュー)

温かい言葉をかけてくださった作家のビルギットさん、多和田葉子さん、本を手に取ってくださった読者の方々、熱意を持って売ってくださった書店のみなさま、そしてスムーズな契約をしてくださった代理店の方や、素敵なカバーをデザインしてくださったデザイナーの生沼さま、通常とは異なる入稿方式や本文用紙の選出の相談に乗ってくださった印刷所のTさま、などなど、みなさまにお礼を申し上げます。

さて、前回『マッドジャーマンズ』が大賞を受賞した「マックス&モーリッツ賞」が、いよいよ来月1日に発表されます! それに先立って、ノミネート作品が公表されました。

(ホームページのスクリーンショット、5月9日)
https://www.comic-salon.de/de/nominierungen


「マックス&モーリッツ賞」とは、1984年より続くドイツの権威あるマンガ賞で、バイエルン州にある「エアランゲン国際コミック・サロン」で隔年で発表されています。「最優秀ドイツ語コミック賞」「最優秀インターナショナルコミック賞」「最優秀ドイツ語新聞コミック賞」「最優秀児童コミック賞」「読者層」などの部門がありますが、合わせて25のノミネート作品が既に発表されています。

『マッドジャーマンズ』作家の最新作(5月2日発売!原作はSylvia Ofili)『German Calendar No December』(ドイツのカレンダーには12月がない)も、ノミネートされています。
German Calender No December

日本からは、大今良時さん『聲の形』、
聲の形(1) (講談社コミックス)
望月ミネタロウさん『ちいさこべえ』、
ちいさこべえ 1 (ビッグコミックススペシャル)
浅野いにおさん『デッドデッドデーモンズデデデデストラクション』もノミネートされました! 
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション (6) (ビッグコミックススペシャル)
歴代受賞者には、『はだしのゲン』の中沢啓治先生や、惜しくも亡くなられた谷口ジロー先生も! どなたが3人目の日本人受賞者になるのか、非常に楽しみです。

ドイツ語コミックについては情報がまだまだ十分とは言えないので、自分で調べる機会に加え、紹介の意味でもブログを更新してみました。まだまだ多くの出版社・読者の方へ、素晴らしいドイツ語コミックの世界が伝わるように、弊社としても、そして個人的にも、頑張っていこうと思っています。情報をお持ちの方、ぜひぜひ教えてくださいませ!


(山口)