カデン食堂

花伝社社員食堂とは──。玄米菜食を中心とした低カロリー・ガン予防メニュー─。もちろん、スタッフ6名の小出版社にそのようなものはありません。期待した花伝社ファンの方すみません。言わずもがなで、新企画案でもありません。あしからず。

花伝社のランチタイムは、とくに決まっていないのだが、早朝から働いている佐藤・油井は、既に腹ぺこだろうが、12時に。遅めの重役出勤の私ふくめ、杉浦・柴田も、それにつられるようにほぼ12時ぐらいからとっている。ちなみに代表の平田は、午後4時ぐらいに「食事に行ってきます」と出かける。平田は毎朝早朝4時ころから仕事をしているということなので、もしかしたら早めの夕食かもしれない。そのあたりは確認したことがない。

私事だが、先週まぶたの上に出来た「眼瞼黄色腫」の切除手術をした。昨年より目の上がふくらんできておかしいな、と思っていたのだが、だんだん大きくなってきたので眼科を受診した。しかし、眼科の治療範囲で無いことがわかり結局、皮膚科での診断となった。

治療としては、切って取るしかないようだったが、「眼瞼黄色腫」になるおもな要因として、高脂血症や、コレステロール値が高い、ということがあるという。「覚えがありますか、」という問いに「野菜中心の生活をしているつもりだが、ドーナツやケーキ、シュークリーム、バター・マヨネーズ…カタカナ食も大好きだし……肉も食べるなあ…しかも運動不足…」と歯切れも悪くなる。「眼瞼黄色腫」の人に、脳梗塞になる確率が高い、という学会発表もあったようだ。

治療方法は2種類あって、レーザーで焼き切るか、メスで切って取ってから針で縫うのどちらかだという。「レーザーはやけどの跡のような焼け跡が残り、メスは魚の骨のような傷跡がのこる」、という説明だった。焼け跡と傷跡……乙女にとっては究極の選択のように思えたが、人生の曲がり角をとっくに曲がりきった者にとっては、さしたる問題ではないように思え、気軽に「傷痕」を選択したのだった。

しかし、たかだか1センチ弱の切除だったと思うが、5針縫い、眼の上ということもあり、想像するより結構なダメージがあった。まぶたの上なので、ガーゼをかぶせると片方の目しか使えないので、これも疲労の原因だろう。抜糸までのあいだ、ガーゼに眼鏡というスタイルで勤務している。

花伝社では、ロングセラー『ガンは治る、ガンは治せる』をはじめ、ガン関係の本をたくさん出して読者の支持を得ている。体脂肪測定器のタニタの社員食堂が低カロリーで大流行だが、そういう意味でも、これだけガンの本を出している花伝社のスタッフが、少なくとも食生活・生活習慣理由によるガンの罹患には気をつけないといけない(ちなみに花伝社スタッフの喫煙率は0%なので主に気をつけるのは食生活だ)。

おりしも、3月の新刊予定の本に『ここで差がつく 40代からのガン予防』があり、組み版を担当している。著者の方も40代を期に食生活を替えられた方だ。この本を読むと、食生活を整えるのはそんなに難しいことでないように思える。これからは目の上に魚骨傷痕をいだくことになるが、それも、「40代・ガン年齢・体からのサイン」として受け止めている。食生活も健康も、仕事を支える大切なものだと痛感した2月最初の週だった。(近藤)